おはようございます。
Bloomberg Barclays U.S. Aggregate Bond Indexへの連動を目指すETFのうち、BlackRockが提供している商品がAGGになります。
BND、SPABなどの競合商品があります。
詳しくみていきましょう。
AGGってどんな銘柄?
AGGの概要
iShares Core U.S. Aggregate Bond ETFはBloomberg Barclays U.S. Aggregate Bond Indexへの連動を目指す商品です。
Bloomberg Barclays U.S. Aggregate Bond IndexはBloombergが算出しています。
米国の残存期間が1年以上で投資適格BBB以上の債券が投資対象です。
米国債40%、モーゲージ・パススルー証券26%と格付けの高い政府系債券の割合が多めに構成されています。
ETF名 | iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF |
提供会社 | BlackRock |
ティッカー | AGG |
ベンチマーク | Bloomberg Barclays U.S. Aggregate Bond Index |
経費率 | 0.05 % (2020年12月31日まで) |
開始日 | 2003.09.22 |
純資産総額 | $66.0 B |
保有銘柄数 | 7,617 |
権利落ち月 | 毎月 |
配当月 | 毎月 |
BlackRock 2019.09.30_Dividend.com
純資産総額は2019年9月30日現在で66.0 Bドルです。
純資産総額:AGG > BND(45.4 B) > SPAB(4.9 B)
経費率:AGG > SPAB(0.04%) = BND(0.04%)
保有銘柄数:BND(8,645) > AGG > SPAB(5,264)
となります。
配当は毎月分割して支払われます。
AGGのトータルリターン
年率 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン (%) | 7.84 | 2.26 | 2.91 | 3.78 | 4.02 |
インデックス (%) | 7.87 | 2.31 | 2.95 | 3.90 | 4.17 |
BlackRock 2019.06.30
AGGのトータルリターンは年基準です。
ここ5年では2.91%、設定来は4.02%になります。
AGGのチャート
AGGの設定来のチャートです。

AGGの設定は2003年です。
リーマンショック時は多少値下がりしましたが、安定しています。
株式とは異なり、大きな値動きは少ないですね。
ポートフォリオの特性
分配金利回り | 2.58 % |
ベータ値 | -0.02 |
標準偏差 (%、3年) | 3.32 % |
過去12ヶ月分分配金利回り | 2.71 % |
加重平均クーポン | 3.29 % |
実行デュレーション | 5.53 年 |
加重平均残存期間 | 7.87 年 |
オプション調整後スプレッド | 47.92 |
BlackRock 2019.08.31-09.30
分配金利回り:SPAB(2.80%) > BND(2.58%) = AGG
となります。
AGGとBNDの順番はたまに入れ替わります。
BNDの方が高い場合が多いですが、ほぼ変わりません。
AGGの格付別構成比率
格付 | 比率 (%) |
AAA | 72.03 |
AA | 2.74 |
A | 10.68 |
BBB | 14.15 |
Not Rated | 0.00 |
Cash and/or Derivatives | 0.40 |
BlackRock 2019.09.30
2019年9月30日時点での格付別の構成比率です。
AAAがダントツで72%を占めています。
AGGの業種比率
業種 | 比率 (%) |
Treasury | 40.07 |
MBS Pass-Through | 26.74 |
Industrial | 15.53 |
Financial Institutions | 8.03 |
Agency | 2.19 |
CMBS | 2.00 |
Utility | 1.92 |
Supranational | 1.12 |
Sovereign | 1.00 |
Local Authority | 0.84 |
BlackRock 2019.09.30
財務省、モーゲージ・パススルー証券、資本財、金融機関などの分野へ多く投資されています。
格付けが高い債券への投資のため、政府機関、公益事業、国際機関、ソブリン債、地方自治体と公的機関関係が多くなります。
モーゲージ・パススルー証券とは住宅ローン担保証券(RMBS)のうち、格付けの高いエージェンシーMBS(政府または政府関連期間が元利金支払を保証)です。
東証で購入可能?
東証にはAGGそのものや国内籍版、投資信託はありません。
まとめ
AGGは債券のETFであるため、金利が上昇すると価格が下がります。
株式に比べ値動きも小さいため、キャピタルゲインを狙うことはできませんが、安定的に配当を得ることが可能です。
また、資産規模も大きく、経費率も抑えられており、ポートフォリオに加えておきたい銘柄です。
優良債券のみ7,600銘柄で構成されたAGGで毎月配当を受け取ってみてはいかがでしょうか。
[BND] Vanguard Total Bond Market ETFは優良債券8600銘柄へ投資が可能なETF
[SPAB] SPDR Portfolio Aggregate Bond ETFは優良債券5200銘柄へ投資が可能なETF