おはようございます。
Bloomberg Barclays U.S. Aggregate Bond Indexへの連動を目指すETFのうち、Vanguardが提供している商品がBNDになります。
AGG、SPABなどの競合商品があります。
詳しくみていきましょう。
BNDってどんな銘柄?
BNDの概要
Vanguard Total Bond Market ETFはBloomberg Barclays U.S. Aggregate Bond Indexへの連動を目指す商品です。
Bloomberg Barclays U.S. Aggregate Bond IndexはBloombergが算出しています。
米国の残存期間が1年以上で、投資適格BBB以上の債券が投資対象です。
米国債や政府系モーゲージといった格付けの高い政府系債券の割合が多い構成となっています。
ETF名 | Vanguard Total Bond Market ETF |
提供会社 | Vanguard |
ティッカー | BND |
ベンチマーク | Bloomberg Barclays U.S. Aggregate Bond Index |
経費率 | 0.04 % |
開始日 | 2007.04.03 |
純資産総額 | $45.04 B |
配当利回り | 2.57 % |
権利落ち月 | 毎月 |
配当月 | 毎月 |
Vanguard 2019.08.31_Dividend.com
純資産総額は2019年8月31日現在で45.05 Bドルです。
純資産総額:AGG(66.0 B) > BND > SPAB(4.9 B)
経費率:AGG(0.05%) > SPAB = BND
配当利回り:SPAB(2.78%) > AGG(2.69%) > BND
となります。
配当は毎月分割して支払われます。
BNDのトータルリターン
年率 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン (%) | 10.42 | 2.86 | 3.32 | 3.65 | 4.27 |
インデックス (%) | 10.44 | 2.96 | 3.40 | 3.78 | 4.34 |
Vanguard 2019.09.30
BNDのトータルリターンは年基準です。
ここ5年では3.32%、設定来は4.27%になります。
BNDのチャート
BNDの設定来のチャートです。

BNDの設定は2007年です。
連動先が同じAGG、SPABとほぼ同様の形状です。
株式とは異なり、大きな値動きは少ないですね。
ポートフォリオの特性
構成債券銘柄数 | 8,645 |
平均デュレーション | 6.2 年 |
平均残存期間 | 8.3 年 |
実行利回り | 2.1 % |
平均クーポン | 3.2 % |
Vanguard 2019.08.31
構成銘柄数:BND > AGG(7,617) > SPAB(5,264)
BNDの格付別構成比率
格付 | 比率 (%) |
米国政府 | 63.7 |
Aaa | 5.7 |
Aa | 3.5 |
A | 12.4 |
Baa | 14.7 |
Baa未満 | 0.0 |
Vanguard 2018.01.31
2018年1月31日時点での格付別の構成比率です。
Baa以上の債券で構成されています。
中でも米政府系債券がダントツの63%を占めています。
BNDの業種比率
業種 | 比率 (%) |
Treasury/Agency | 44.2 |
Government Mortgage-Backed | 21.4 |
Industrial | 16.4 |
Finance | 8.5 |
Foreign | 4.8 |
Commercial Mortgage-Backed | 2.1 |
Utilities | 2.0 |
Asset-Backed | 0.4 |
Other | 0.2 |
Vanguard 2019.08.31
米国債、政府保障付不動産担保証券、資本財、金融などの分野へ多く投資されています。
東証で購入可能?
東証にはBNDそのものや、国内籍版、投資信託はありません。
まとめ
BNDはBaa以上の優良債券8,600銘柄で構成されています。
株式とは異なりキャピタルゲインを狙うことはできませんが、大きな値下がりもなく、安定的に配当を得ることができます。
十分に資産規模も大きく、経費率も抑えられています。
皆さんも株式とは異なる総合債券ETF BNDをポートフォリオに加えみてはいかがでしょうか。
[AGG] iShares Core U.S. Aggregate Bond ETFは優良債券7600銘柄へ投資が可能なETF
[SPAB] SPDR Portfolio Aggregate Bond ETFは優良債券5200銘柄へ投資が可能なETF