おはようございます。
Dow Jones Global ex-U.S. Select Real Estate Securities Indexへの連動を目指すETFのうち、STATE STREET GLOBAL ADVISORSが提供している商品がRWXになります。
米国外不動産 ETFの類似商品としてVNQI、IFGLなどの競合商品があります。
残念ながらVNQIは日本の大手ネット証券会社での取り扱いがありません。
詳しくみていきましょう。
RWXってどんな銘柄?
RWXの概要
SPDR Dow Jones International Real Estate ETFはDow Jones Global ex-U.S. Select Real Estate Securities Indexへの連動を目指す商品です。
Dow Jones Global ex-U.S. Select Real Estate Securities IndexはS&P Dow Jones Indicesが算出しています。
米国外で上場するREITや不動産運営会社の値動きをカバーする、浮動株調整済み時価総額加重平均の指数です。
日本を含む先進国、新興国を対象としています。
ETF名 | SPDR Dow Jones International Real Estate ETF |
提供会社 | STATE STREET GLOBAL ADVISORS |
ティッカー | RWX |
ベンチマーク | Dow Jones Global ex-U.S. Select Real Estate Securities Index |
経費率 | 0.59 % |
開始日 | 2006.12.15 |
純資産総額 | $2,099 M |
配当利回り | 3.69 % |
権利落ち月 | 3月、6月、9月、12月 |
配当月 | 3月、6月、9月、12月 |
SPDR ETFs 2019.10.10_Dividend.com
純資産総額は2019年10月10日現在で2.0 Bドルです。
純資産総額:VNQI(5.8 B) > RWX > IFGL(0.3 B)
経費率:RWX > IFGL(0.48%) > VNQI(0.12%)
RWRは0.25%ですから、RWXも下げてほしいものです。
配当利回り:IFGL(7.71%) > RWX > VNQI(2.84%)
3銘柄ともに配当の波がありますが、順序はほぼ変わりません。
配当は年4回に分割して支払われます。
RWXのトータルリターン
四半期末 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン (%) | 8.31 | 3.83 | 3.49 | 6.27 | 1.47 |
インデックス (%) | 8.61 | 4.14 | 3.81 | 6.68 | 1.84 |
SPDR ETFs 2019.09.30
RWXのトータルリターンは4半期末基準です。
ここ5年では3.49%、設定来は1.47%になります。
RWXのチャート
RWXの設定来のチャートです。

RWXの設定は2006年です。
リーマンショック以降の値動きは小さいですね。
RWRのチャート
参考までにRWRのチャートを確認してみましょう。

別記事でも紹介しましたが、値上がりは米国REITの方が良いようです。
ファンドの特性
予想3-5年一株当たり利益 (EPS) 成長率 | 8.00 % |
株価収益率 (PER) | 17.55 |
組入銘柄数 | 123 |
株価純資産倍率 (PBR) | 1.10 |
時価総額加重平均 | $9,152.09 M |
SPDR ETFs 2019.10.10
組入銘柄数:VNQI(615) > IFGL(210) > RWX
RWXの組入上位10銘柄と比率
上位10銘柄 | 比率 (%) |
Mitsui Fudosan Co. Ltd. | 4.61 |
Link Real Estate Investment Trust | 4.11 |
Goodman Group | 2.92 |
Scentre Group | 2.71 |
Deutsche Wohnen SE | 2.54 |
Unibail-Rodamco-Westfield SE Stapled Secs Cons of 1 Sh Unibail Rodamco + 1 Sh WFD Unib Rod | 2.43 |
Nippon Building Fund Inc. | 2.04 |
SEGRO plc | 2.01 |
Japan Real Estate Investment Corp. | 1.75 |
Gecina SA | 1.72 |
SPDR ETFs 2019.10.10
2019年10月10日時点での組入上位10銘柄です。
三井不動産、日本ビルファンド投資法人、ジャパンリアルエステイト投資法人が名を連ねていますね。
リンクリートは香港初のREITです。
グッドマンはオーストラリアの工業用不動産グループです。
センターグループはオーストラリアやニュージーランドでWestfieldを展開しているショッピングセンター企業です。
RWXの業種比率
業種 | 比率 (%) |
REOC | 28.52 |
Industrial/Office | 23.72 |
Diversified | 22.57 |
Retail | 18.21 |
Residential | 4.02 |
Hotels | 1.63 |
Unassigned | 1.33 |
SPDR ETFs 2019.10.10
オペレーションカンパニー、工業用/オフィス不動産REIT、分散型REIT、商業用不動産REITなどの分野へ多く投資されています。
ファンドの国別構成比率
国名 | 比率 (%) |
Japan | 32.70 |
Australia | 10.62 |
United Kingdom | 9.09 |
Hong Kong | 7.71 |
Singapore | 7.55 |
Germany | 6.54 |
France | 6.43 |
Canada | 3.63 |
Sweden | 2.51 |
Switzerland | 2.46 |
South Africa | 2.31 |
Netherlands | 1.73 |
Philippines | 1.60 |
Spain | 1.57 |
Mexico | 0.94 |
Brazil | 0.91 |
Belgium | 0.67 |
Thailand | 0.53 |
Austria | 0.51 |
SPDR ETFs 2019.10.10
日本の割合がかなり大きいですね。
個人では投資が難しい国でもETFなら投資が可能になります。
東証で購入可能?
東証にはRWXそのものや国内籍版、投資信託はありません。
まとめ
RWXは日本を含む先進国、新興国の不動産セクターへ投資を行います。
日本への比率が1/3であることから、保有資産との比較、検討が必要でしょう。
資産規模は十分に大きく、組入銘柄も123と分散されています。
経費率はこれまで紹介してきたETFと比べ、0.59%と高めです。
利回りの変動はありますが、日本並びに米国不動産以外の選択肢として検討する余地はあるのではないでしょうか。
【IFGL】iShares International Developed Real Estate ETFは米国外不動産セクター210銘柄へ投資が可能なETF
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