おはようございます。
S&P500指数への連動を目指すETFのうち、BlackRockが提供している商品がIVVになります。
競合商品としてSPY、VOOなどがあります。
詳しくみていきましょう。
IVVってどんな銘柄?
IVVの概要
iShares Core S&P 500 ETFはS&P500指数への連動を目指す商品です。
S&P500はS&P Dow Jones Indicesが算出しており、米国500銘柄の時価総額加重平均での株価指数となります。
時価総額加重平均ということで、必然的に大型株での構成となります。
ETF名 | iShares Core S&P 500 ETF |
提供会社 | BlackRock |
ティッカー | IVV |
ベンチマーク | S&P500 |
経費率 | 0.04 % |
開始日 | 2000.05.15 |
純資産総額 | $187.819 B |
保有銘柄数 | 505 |
権利落ち月 | 3月、6月、9月、12月 |
配当月 | 3月、6月、9月、12月 |
BlackRock 2019.09.13
純資産総額は2019年9月13日現在で187 Bドルです。
純資産総額:SPY(276 B) > IVV > VOO(119 B)
経費率:SPY(0.0945%) > IVV > VOO(0.03%)
保有銘柄数:VOO(509) > SPY(505) = IVV
となります。
配当は年4回に分割して支払われます。
IVVのトータルリターン
年率 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン (%) | 10.38 | 14.15 | 10.67 | 14.63 | 5.74 |
インデックス (%) | 10.42 | 14.19 | 10.71 | 14.70 | 5.81 |
BlackRock 2019.06.30
IVVのトータルリターンは年基準です。
ここ5年では10.67%、設定来は5.74%になります。
IVVのチャート
IVVの設定来のチャートです。

IVVの設定は2000年です。
不況を何度も経験していますが、順調に回復しているのがわかります。
S&P500のチャート
連動先であるS&P500のチャートも確認しておきましょう。

IVVはS&P500連動のため、同形状ですね。
金融危機時には大きく下げていますが、回復しています。
ここ10年の伸びは素晴らしく、2018年末に短期間下がりましたが、基本的には綺麗な右肩上がりです。
ポートフォリオの特性
分配金利回り | 2.44 % |
株価収益率 (PER) | 21.02 |
株価純資産倍率 (PBR) | 3.35 |
ベータ値 | 1.00 |
標準偏差 (%、3年) | 12.19 % |
過去12ヶ月分分配金利回り | 1.99 % |
BlackRock 2019.09.12
分配金利回り:IVV > VOO(2.02%) > SPY(1.80%)
IVVの構成上位10銘柄と比率
上位10銘柄 | 業種 | 比率 (%) |
Microsoft Corp. | Information Technology | 4.19 |
Apple Inc. | Information Technology | 3.88 |
Amazon.com Inc. | Consumer Discretionary | 3.03 |
Facebook Inc. Class A | Communication | 1.79 |
Berkshire Hathaway Inc. Class B | Financials | 1.63 |
JPMorgan Chase & Co. | Financials | 1.52 |
Alphabet Inc. Class C | Communication | 1.50 |
Alphabet Inc. Class A | Communication | 1.47 |
Johnson & Johnson | Health Care | 1.38 |
Visa Inc. Class A | Information Technology | 1.23 |
BlackRock 2019.09.12
2019年9月12日時点での組入上位10銘柄です。
大型株ということで、有名どころが上位を占めています。
IVVの業種比率
業種 | 比率 (%) |
Information Technology | 21.93 |
Health Care | 13.57 |
Financials | 12.98 |
Communication | 10.48 |
Consumer Discretionary | 10.15 |
Industrials | 9.31 |
Consumer Staples | 7.41 |
Energy | 4.50 |
Utilities | 3.39 |
Real Estate | 3.14 |
Materials | 2.69 |
Cash and/or Derivatives | 0.45 |
BlackRock 2019.09.12
情報技術、ヘルスケア、金融、通信、一般消費財などの分野へ多く投資されています。
特に情報技術分野の割合が大きいですね。
[1655]はIVVの国内籍版
iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF [1655]といったバリエーションも用意されています。
SPYの1557は外国籍であり、SPYをそのまま東証へ上場したものです。
1655は1577とは異なり、IVVの国内籍版で、連動先がIVVとなるETFになります。
信託報酬は0.15%程度となりますが、円での投資が可能です。
まとめ
IVVはS&P500連動ETFで、資産規模も大きく、非常に優秀なETFです。
他社の競合商品(SPY、IVV)に比べても見劣りしません。
供給会社を分散させる等好みで選ぶと良いでしょう。
円で他にも投資を行なっており、S&P500をポートフォリオへ加えてみたい方は1655も合わせて検討してはいかがでしょうか。
[SPY] SPDR S&P500 ETFは資産残高が米国最大のETF
[VOO] Vanguard S&P 500 ETFは経費率が最安値のETF
[HDV] iShares Core High Dividend ETFは高配当75銘柄へ投資が可能な高配当のETF
【ACWI】iShares MSCI ACWI ETFは全世界株式1400銘柄へ投資が可能なETF
【EFA】iShares MSCI EAFE ETFは北米を除く先進国株式900銘柄へ投資が可能なETF