おはようございます。
S&P 500 High Dividend Indexへの連動を目指すETFのうち、STATE STREET GLOBAL ADVISORSが提供している商品がSPYDになります。
連動先は異なりますがVYM、HDVなどの競合商品があります。
詳しくみていきましょう。
SPYDってどんな銘柄?
SPYDの概要
SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETFはS&P 500 High Dividend Indexへの連動を目指す商品です。
S&P 500 High Dividend IndexはS&P Dow Jones Indicesが算出しています。
S&P500の中でも高利回り銘柄で構成され、リバランス時に各銘柄の比率が均等になるよう調整されます。
ETF名 | SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF |
提供会社 | STATE STREET GLOBAL ADVISORS |
ティッカー | SPYD |
ベンチマーク | S&P 500 High Dividend Index |
経費率 | 0.07 % |
開始日 | 2015.10.21 |
純資産総額 | $1,871 M |
配当利回り | 4.74 % |
権利落ち月 | 3月、6月、9月、12月 |
配当月 | 3月、6月、9月、12月 |
SPDR ETFs 2019.09.19_Dividend.com
純資産総額は2019年9月19日現在で1.8 Bドルです。
純資産総額:VYM(24.8 B) > HDV(8.0 B) > SPYD
経費率:HDV(0.08%) > SPYD > VYM(0.06%)
配当利回り:SPYD > VYM(3.52%) > HDV(3.33%)
配当は年4回に分割して支払われます。
SPYDのトータルリターン
四半期末 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
基準価格 (%) | 6.82 | 9.23 | 11.62 | ||
インデックス (%) | 6.81 | 9.32 | 11.75 |
SPDR ETFs 2019.06.30
SPYDのトータルリターンは4半期末基準です。
ここ3年では9.23%、設定来は11.62%になります。
SPYDのチャート
SPYDの設定来のチャートです。

SPYDの設定は2015年です。
期間は短いですが、上下を繰り返しながら上がっています。
ファンドの特性
予想3-5年一株当たり利益 (EPS) 成長率 | 5.78 % |
株価収益率 (PER) | 13.68 |
組入銘柄数 | 80 |
株価純資産倍率 (PBR) | 1.84 |
時価総額加重平均 | $40,315 M |
SPDR ETFs 2019.09.19
組入銘柄数:VYM(409) > SPYD > HDV(75)
SPYDの組入上位10銘柄と比率
上位10銘柄 | 業種 | 比率 (%) |
Newell Brands Inc | Consumer Discretionary | 1.56 |
Campbell Soup Company | Consumer Staples | 1.45 |
AT&T Inc. | Communications | 1.41 |
CenturyLink Inc. | Communications | 1.41 |
FirstEnergy Corp. | Utilities | 1.39 |
Entergy Corporation | Utilities | 1.39 |
HCP Inc. | Financials | 1.38 |
Southern Company | Communications | 1.38 |
ONEOK Inc. | Energy | 1.38 |
Kellogg Company | Consumer Staples | 1.38 |
SPDR ETFs 2019.09.19
2019年9月19日時点での組入上位10銘柄です。
SPY、SPTMやVYM、HDVとも異なる構成です。
個人投資家が購入しない(知られていない)銘柄もちらほら見受けられます。
均等配分投資のため、上位銘柄の値動きが全体に与える影響は少ないでしょう。
SPYDの業種比率
業種 | 比率 (%) |
Real Estate | 19.68 |
Consumer Discretionary | 16.33 |
Energy | 12.09 |
Utilities | 10.81 |
Consumer Staples | 9.71 |
Financials | 9.53 |
Information Technology | 6.52 |
Communication Services | 5.35 |
Materials | 4.82 |
Health Care | 2.69 |
Industrials | 2.48 |
SPDR ETFs 2019.09.19
不動産、一般消費財、エネルギー、公益事業などの分野へ多く投資されています。
SPYDの特徴ですが、特に不動産分野の割合が大きいですね。
不動産やエネルギーといった波のある分野を公益事業や一般消費財でリスクヘッジしているようです。
東証で購入可能?
東証にはSPYDそのものや国内籍版、投資信託はありません。
まとめ
SPYDのトータルリターンはSPYに劣りますが、株価上昇で劣る分を配当で補っています。
開始日が遅いために他社の競合商品(VYM、HDV)に比べ資産総額は劣ります。
しかしながら、十分に投資を検討できる資産総額ではあります。
経費率も低く、何よりVYM、HDVより高配当です。
不動産・REIT分野が多いですが、それを許容できる方、他のETFとは異なる性質の銘柄をポートフォリに組み入れたい方にはおすすめです。
[VYM] Vanguard High Dividend Yield ETFは高配当400銘柄へ投資が可能な高配当のETF
[HDV] iShares Core High Dividend ETFは高配当75銘柄へ投資が可能な高配当のETF
[SPY] SPDR S&P500 ETFは資産残高が米国最大のETF
[SPTM] SPDR Portfolio Total Stock Market ETFは米国2600社へ投資が可能なETF
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